10月中旬になり、風が冷たくなってきましたね。
今回ご紹介させていただくのは、長崎県からお越しいただいたS様です。
遠方からということもあり、メール等でデザインの打ち合わせを進めていきました。
そして、デザインが決定したのち、あらためて手作りにお越しくださいました。
先ずは、WAXを紙ヤスリを使いご希望の幅に削っていきます。
初めて使うノギスに初めは戸惑われましたが、直ぐに慣れたお二人でした。
次にリングの厚みを今度は棒のヤスリを使って削っていきます。
こちらの作業が中々難しいのですが、棒のヤスリもお二人はスムーズに進めていかれました。
完成したWAXを手のひらの上で一枚。
作業が終わり、初めてすることで楽しかったとお言葉を頂きました。
お二人のWAX、平打ちストレートが完成いたしました。
こちらを鋳造し完成したのが…
スマイルマークと上下のミル打ちが印象的な結婚指輪となりました。
仕上がりを半ツヤ、マット仕上げとしたことでアンティーク感をより引き出すことができました。
そして、内側には「あわじ結び」をぐるりと刻印いたしました。
あわじ結びには、一度結んでしまうとほどくのが難しく、両端を引っ張ると更に固く結ばれるそうです。
このことから「末永く途切れない」という意味を持つ縁起の良い結び目です。
お二人の末永い幸せを感じ取ることができる結婚指輪ですね。
S様、この度はルシェルで結婚指輪をお作りいただき、ありがとうございました。
文責 椛島