9月半ばにさしかかり、暦の上では夏も終わりを迎えましたが
相変わらずの強い日差しでまだまだ気が抜けません。
厳しい残暑ももう一息かと思います。
引き続き熱中症対策をしっかり行ってこの時期を乗り切りましょう。
さて早速ですが、今回はアンティークテイストの結婚指輪によく見られる
ミル打ち加工についてご紹介いたします。
ミル打ち(ミルグレイン)とは、ジュエリーに
小さな球を連続してラインのように打刻していく装飾技法で
縁起のよい装飾としても知られています。
ミル打ちのミルとは「千の粒」を意味し
「千」は沢山・子宝・永遠・長寿といった言葉を連想させることから
結婚指輪や婚約指輪に用いられるようになりました。
「ミル打ち=女性向けデザイン」と思う男性もいるかもしれませんが
男女問わずつけられる人気のデザインです。
ミル打ちのリングは、ミルをどのようにデザインに
取り入れるかによって見た目の印象も変わります。
写真の様にリング下側に1周ミル打ちを施すデザインや
中央に1周、上下に1周ずつに施したりと様々な取り入れ方があります。
ミル打ちの加工方法は様々ありますが、サロンドルシェルでは
職人が一粒ずつ手で打ち込み加工しております。
魚子(ななこ)タガネやミルタガネという工具を使って
1mmに満たない程の幅に、手打ちで美しく均整のとれたミルを打ち込んでいきます。
熟練の技術を持った職人が施したミル打ちは
粒が輝き、奥行きと味わいのある仕上がりになります。
サロンドルシェルでは今回掲載している写真のデザインだけではなく
様々なリングデザインに自由にミル打ち(ミルグレイン)を施すことが可能です。
興味を持たれた方は、是非一度当店にご相談下さい。
文責 吉村